和仁会病院 リハ科トピックス&ニュース
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(第50回日本理学療法学術大会)
平成27年6月7日(日) 次へ

日本理学療法学術大会は1年に1度開催され、全国の理学療法士が集います。 今年は東京国際フォーラムに1万人を超える方が参加されました。当院からも4名が発表を行いました。

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『基本動作の評価指標の有用性について~機能的自立度評価表(FIM)と日常生活機能評価を用いた検討』道口PT 
 

超高齢社会の中、高齢者にとって寝返る・起き上がる・立ち上がる・歩くといった基本動作能力が、日常生活や生活の質に大きな影響を及ぼします。当院の調査でも同様のことを示し、その能力の向上が自宅へ退院するために必要ということが分かりました。理学療法士は、基本動作能力を詳細に評価・分析し、治療介入していくことが大切です。

『第14回全国障がい者スポーツ大会(長崎がんばらんば大会)コンディショニングルームへの協力事業』大石PT 
 

日本理学療法士学会が開催されて今年で50回の節目を迎えました。大会企画演題として、各都道府県の理学療法士協会の活動を紹介していこうという試みがありました。長崎県では、昨年度開催された『がんばらんば大会』でのコンディショニングルーム運営に協力させていただいた実績を、協会の国体支援委員会の立場で報告しました。『他職種連携』、『ホスピタリティ』を”Key word”に活動しました。

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『痛みの高負荷運動による身体疲労の影響と慢性頸部痛者への低負荷運動の疼痛抑制効果』長谷川PT 
 

本研究では,慢性疼痛に対する運動負荷の影響を検討する目的で行いました。①健常者に対する強い運動負荷が脳に及ぼす影響を検討し,②頸椎症の患者様に対する弱い運動負荷が痛みを低下させるか否かについて検討しました。今回の結果から痛みを有する患者様に対するリハビリテーションを実施するにあたり,その運動負荷量と身体的疲労の程度が痛みの強度に影響する可能性があることがわかりました。

『The Relationships between Age-related Changes in the Lumbar Spines and Sacroiliac Joints』西PT 
 

骨盤に存在する仙腸関節と腰椎の加齢性変化の関係について調査した研究です。関節に機械的なストレスがかかると「骨棘」など形態の変化がみられると言われていますが、本研究から、その要因として ①隣接する関節の機械的ストレスに関連した要因(姿勢や運動の仕方による影響) ②全身的な要因(骨棘ができやすい体質による影響)があることが示唆されました。

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