平成30年2月28日(木)に地域の介護従事者の方(主に古賀の里の訪問介護職員)を対象に、介護技術研修会を実施しました。
本研修会は年に3回『介護に活かすリハビリテーションテクニック』というテーマで毎年行っているもので、今回で第3回目となりました。
今回は言語聴覚士による摂食・嚥下障害に関する内容で講話を実施しました。テーマを分けて①摂食嚥下のメカニズム、②嚥下障害を引き起こす原因、③観察のポイントと問題点の見つけ方、④食事介助方法、⑤食べない人への対応、⑥口腔ケアの順に実施しました。
在宅支援を行う上で、嚥下障害に関して理解を深めることは欠かせないことです。
講話のみではなかなか伝わりにくい部分がある為、実際に参加者が実際に体験できる時間を設けました。
そうする事で参加者の方には嚥下のメカニズム、食事介助の関わり方、問題点や課題を見つける視点、問題点に対する対策の立て方が理解し易く、ご自身が体験した事が活かせる内容になったようです。
正常な嚥下ができるようにするためには、必要な各種の要素を理解する事が大切であり、それぞれの利用者様の状態に合わせた介助法や対策を考える一つのきっかけになったのではないかと思います。
講話が終わり、ご自身が担当している利用者の方に関しての質問も聞かれ、「今日の話を聴いたことで、利用者の方の食事形態を変更するための一案になりました」との言葉を頂きました。
この講話を通じて嚥下に対する認識を向上させ、利用者、家族、関係者との情報交換を行う手助けになればと思います。
今回で今年度の介護技術研修会は終了となります。関係者の皆様、大変お世話になりました。また、来年度も宜しくお願い致します。