平成29年7月31日(月)に古賀の里訪問介護スタッフを対象に、介護技術研修会を実施しました。 本研修会は年に3回『介護に活かすリハビリテーションテクニック』というテーマで毎年行っているものです。
今回の内容は①基本動作介助方法の復習②車椅子各部名称と使い方・移乗のデモンストレーション③自宅でできる軽体操の紹介④介護職とリハ職との連携、でした。
今回の研修会も昨年度行ったアンケート調査より、検討、実施しています。
①では寝返り・起き上がり・立ち上がりの正常動作を紹介した後、デモンストレーションにてその動作に対してどのような点に着目し、
またどのように過介助とならないように注意しながら介助を行えば良いのかを中心に伝達を行いました。また3人1組での実技練習を実施し、その間スタッフが周回し適宜アドバイスを行いました。
参加者内では「自分たちは普段このように介助している」などの意見も活発に挙がり、一方通行な伝達ではなく参加者とスタッフの情報交換を行うことができました。
②では車椅子各部の名称や簡単な使い方に関する紹介と、
移乗のデモンストレーションを実施しました。今後は車椅子で在宅生活を送るケースの増加が考えられるため、普段在宅ではあまり見慣れないリクライニング型など、様々な種類のものも紹介していく必要性があるのではないかと考えられます。
③では転倒予防の為の自宅で可能な下肢運動を中心に実施しました。実際に体を動かし体験して頂きながら、その目的や効果などの紹介しました。
④では地域包括ケアシステムの背景と概要の復習を行った後、
介護職とリハ職との連携の必要性に関して紹介しました。具体的内容としては、ⅰ)介護職とリハ職が共同して対象者のアセスメントを行うことで、介護職が対象者の生活行為能力を把握出来ることⅱ)リハ職が機能訓練などによって
向上させた生活行為能力を、介護職が生活支援の際に活かすことの2点です。最後に、他職種連携による『機能訓練としての介助』の提供や『自助』を高める関わりの重要性に関して紹介しました。
次回の研修会は10月31日(火)です。次回も昨年度のアンケートより得た意見に沿った内容を検討し実施していきます。